Newsお知らせ

2018.08.02

商用バスロケとして全国で初めて標準的オープンデータ公開について

両備・岡電バスのリアルタイム情報を Google マップに提供
商用バスロケとして全国で初めて標準的オープンデータも公開!
両備グループの情報系企業と、バス会社2社が取り組み、岡山を公共交通オープンデータ最先端都市に

両備グループ(事務局:岡山県岡山市北区錦町6-1、グループ代表兼CEO 小嶋 光信)の岡山県内を運行する路線バス事業者、両備ホールディングス㈱の社内カンパニー、両備バスカンパニー(商標:両備バス)と岡山電気軌道㈱自動車事業本部、(通称)岡電バスでは、バスロケーションシステム(バスロケ)の現在地等のリアルタイム情報を Google マップへ2018年7月27日に提供開始いたしました。
また、本件については同グループの情報サービス事業者、株式会社リオス(代表取締役社長:松田久、本社:岡山県岡山市中区藤崎564-5)が開発した、バスロケ「Bus-Vision」を通じて行うもので、商用バスロケとして全国で初めて、標準的な形式(「標準的なバス情報フォーマット」*1および「GTFS-Realtime」*2)によりオープンデータを提供します。
岡山市では、全国に先駆けて各主要バス事業者が標準的オープンデータを提供中または準備中です。これらのデータを用いて新たなバス情報サービスを自由に開発できる岡山は、「公共交通オープンデータ最先端都市フォーラム in OKAYAMA」が開かれるなど全国から注目を集めています。
本取組は、両備グループのITを活用したバス事業改善に関するオープンイノベーション「バス事業改善プロジェクト」の成果第3弾です。両備グループは、リアルタイム情報を様々な方法で提供することにより、安心して乗れる路線バスの実現を目指します。

*1 公共交通の世界的な標準形式「GTFS(General Transit Feed Specification)」を拡張した国土交通省制定の形式
*2 GTFSと連携したリアルタイム情報の形式

Google マップにリアルタイム情報を提供、バスがさらに便利に
Google マップにて経路を検索した際に、バスの現在位置、遅れ時間、乗車および降車バス停の到着予測時刻、遅れを考慮した経路が表示されます。バスロケに特化した「Bus-Vision」のアプリやWebサイトに加えて Google マップにも掲載されることで、お客様は、他社のバス・鉄道・徒歩などの各交通手段を組み合わせた経路情報や、地図・施設情報と連携して、バスのリアルタイム情報を手軽に見られるようになります。またバス停の英語名も表示されるため、訪日外国人にもわかりやすい情報となります。

※Google および Google のロゴは、Google Inc. の商標であり、同社の許可を得て使用しています。

商用バスロケとして全国で初めて標準的オープンデータを公開!
株式会社リオスは、Google マップに提供される内容と同様の情報を、バスロケ「Bus-Vision」上のサイトにてオープンデータとして公開します。時刻表等の基本情報については、公共交通の世界的な標準フォーマット「GTFS(General Transit Feed Specification)」を拡張した国土交通省制定の「標準的なバス情報フォーマット」にて提供します。リアルタイム情報については、「GTFS-Realtime」形式にて公開します。商用バスロケによる「標準的なバス情報フォーマット」および「GTFS-Realtime」の提供は全国初です(両備グループ調べ)。
今後リオスは、他のバス事業者においても標準的オープンデータの提供を行っていくとともに、各種コンテンツプロバイダーとの連携を進め、利用者の目的に応じた多様な方法によるバス情報の提供に努めます。
本システムの詳細は、2018年7月28日に愛知県豊田市にて開催される「バスロケ世直し隊決起集会」において発表しました。

オープンデータ提供サイト:
https://loc.bus-vision.jp/ryobi/view/opendata.html
「Bus-Vision」機能説明サイト:
https://www.rios.co.jp/product/products_mover/product_busvision/gtfs/
バスロケ世直し隊決起集会:
http://t-brain.jp/news/kick_off/

標準的オープンデータを用いて自由に新サービスを開発可能に!
岡山は「公共交通オープンデータ最先端都市」へ
本オープンデータと、他の交通手段、施設、地図情報などのデータと組み合わせながら、バスに関する様々な情報サービスを自由に開発することができます。
2018年7月14日に岡山市にて開催された「公共交通オープンデータ最先端都市フォーラム in OKAYAMA」(参加者111名)においても、複数バス事業者の標準的オープンデータを統合したデモサービスと共に紹介され、アイデアソンの検討素材としても活用されました。

公共交通オープンデータ最先端都市フォーラム in OKAYAMA:
http://d-cradle.or.jp/forum2018/

「バス事業改善プロジェクト」の第3弾
本取組は、株式会社トラフィックブレイン(東京都千代田区内神田3-2-9、代表取締役社長:太田恒平)、東京大学生産技術研究所 伊藤昌毅助教と両備グループによる、ITを活用したバス事業改善に関する産学連携「バス事業改善プロジェクト」の第3弾成果です。今後も、最先端の技術者とのオープンイノベーションによりバス事業の活性化を図ります。

「バス事業改善プロジェクト」の体制と成果

「バス事業改善プロジェクト」の体制と成果

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