Message代表メッセージ

2010.06.09

エコ公共交通大国おかやま構想へのお客様の貴重なご意見 パート3

両備グループ
代表 小嶋光信

早島町にお住まいの方からのメール

はじめまして。

「エコ公共交通大国おかやま構想」が、あまりにも夢に満ちた内容で感激し、メールを送らせていただきました。

私は最近まで仕事の関係で大阪に2年ほど住んでいました。 岡山を出るまでは地元での生活には十分満足していましたし、特に何も思うことなく日々を過ごしていましたが、都会での生活を経験し考え方がガラっと変わりました。

まず、岡山に戻ってきて思うことのひとつに、街にいまいち活気がない、出かけたいと思うようなところが市内中心部にあまりないということです。 都会と地方都市を比べるのも変かもしれませんが、大阪にいるときはいろいろなお店があちこちにありましたし、観光名所や人気スポットなど「あそこに行きたい」というのが常にあって、休みの度に電車で出かけ、退屈することはありませんでした。

しかし、岡山市内中心部を歩いてみると、確かにお店や観光地はありますが、店がバラバラに点在しているし、商店街なども人がまばらだったり、シャッターが閉まっているお店が多いなど、歩いていても正直楽しくありません。 結局、郊外にお店があるので、交通機関を使わずマイカーでということになるのがオチです。

少し前に、地元にどれだけ愛着度を持っているかという報道がありましたが、そこで岡山県は全国最下位3位という結果を見て、びっくりするとともに納得しました。私だけかもしれませんが、魅力がないのです。特に都会での生活を経験してしまうと余計に魅力を感じなくなってしまうのだと思います。これだと帰りたいとはあまり思わなくなってしまうのではと私は思います。 もっと若い人たちが、楽しく買い物したり遊んだりできる環境があればなと思いますし、そうするためには「エコ公共交通大国おかやま構想」がピッタリではないかなと思います。みんなが興味を持ち、そして全国に誇れるような素敵な街になればいい循環が生まれ、楽しく生活ができるのではないかと思います。

和歌山電鐵に何度かお邪魔しましたが、有名観光地が沿線にあまりないにもかかわらず、あれだけの観光客の方が来るというのは本当に凄いと思います。私自身、観光というよりは「おもちゃ電車」ってどんな電車だろう?ねこ駅長に会ってみたい。という、興味津津で和歌山まで行きました。 「行ってみたい」思わせるその発想や、存続を願う地元の方々の熱い熱意にものすごく感動した記憶があります。

最近は全国的にどんどん鉄道路線が廃止され、公共交通機関は地方では成り立たないのかと思うくらい、衰退しているような気がします。 やはり小嶋さんが言われているように、赤字だから廃止とかではなく、民間会社と行政が協力して、マイカーに頼らない交通体系を築いていくことが大切ではないかと思います。鉄道でカバーできるところは鉄道で、カバーしきれないところは道路でというふうに、今みたいに道路・マイカーに偏りすぎないようにするべきです。 高速道路の無料化も確かに安く移動できるようになりますが、これだけ環境について言われているのに逆に車を増やし、公共交通を衰退化させ、いっそう車社会化してしまいそうで怖いです。

私は子供の頃から鉄道が好きで、自然と公共交通にも関心を持つようになりました。 今は、人生の大きな夢の一つである、電車の運転士を目指し頑張っていますが、いずれこの夢が実現でき、目標がなくなる時どうしようかなと悩んでいました。そんな時「エコ公共交通大国おかやま構想」というこんな大きな夢をドーンと提唱してくださり、ものすごく勇気をもらいましたし、この先の人生にワクワクしてきました。

都会の生活に憧れるとはいえ、今でも私は岡山が大好きです。 まだ20代半ばの若造なのでいろいろ勉強しながら、岡山の為に何かできることはないか探していきたいと思います。

両備グループの皆さん、そして小嶋さん、岡山のために頑張ってください!

心から応援しています。

両備グループ代表 小嶋 光信から

実現へ向けて一緒にがんばりましょう!

両備グループでは「歩いて楽しいまちづくり」をキャッチフレーズに、岡山市街地に賑わいを取り戻そうと、超低床路面電車MOMOの導入に始まり、中心部の居住空間としてグレースタワー2棟を建設、出石の再開発等手がけてまいりました。

おっしゃるとおり、岡山は土地も十分にあり、観光地や店舗が点在しており、それらを繋ぐ移動手段が、あっても分かりづらいというのが現状です。分かりづらければ創れば良いということですが、残念ながらバス・電車といった地方の公共交通が全国的にも存続が難しい状況になってきており、最早地方の公共交通事業者には投資能力がありません。このままであると、現状維持も難しく、新たに交通基本法という市民が自由に移動する権利を保証する法律と財源が必要になってきました。その法律と財源の具体的活用策として、住み易い、楽しいまちづくりのために、このたび岡山市へ「エコ公共交通大国おかやま構想」を全国に先駆けて提言させていただきました。

これは、ただ岡山のためだけでなく、岡山の地で実現できれば、他の同様の地方も導入できるモデルであり、移動しやすい、活気あふれる楽しいまちづくりに夢を持てることになります。また、実現した際には、自分の街に誇りを持っていただけることになると確信しています。

高齢化社会という、いずれ多くの方に訪れるマイカーで移動することが出来なくなった時では、すでに公共交通に打つ手は無く、手遅れになってしまいます。温暖化に対処するには、マイカーから公共交通にシフトしていくことが不可欠です。このことに1人でも多くの方に、早く気づいていただければと思っています。

お客さまのように、若い方々が中心となって、市民の声を市政に届けて頂くことが、この構想実現への大きな力となります。

下記、岡山市のHPへも、ご意見を募るコーナーを設置くださっておりますので、ぜひご発言を下記へも送っていただくようによろしくお願い申し上げます。

岡山市「エコ公共交通大国おかやま構想実現の提言」
http://www.city.okayama.jp/shiseidiary/shisei_00524.html

そして、一緒に世界へ誇れる岡山を自分たちの手で実現いたしましょう!

エコ公共交通大国おかやま構想へのご意見コーナー

皆さまからの「エコ公共交通大国おかやま構想」へのご意見をお待ちしております。
ご意見受付メール:webmaster@ryobi.gr.jp

岡山電気軌道株式会社

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