2014.11.14
両備ホールディングス会長兼CEO
小嶋光信
大手スーパーの巨大化が進み、スーパーが各地で所狭しと林立する中で、昭和40年代から地元スーパーとしてご愛顧いただいている両備ストアをどのように変革させるかがネクスト100年の大きなテーマの一つでした。
両備グループのビジネスコアは、運輸交通・観光部門、情報部門、生活関連部門の3つありますが、それらのビジネスコアを貫くテーマは「忠恕の心で、地域に貢献し、地域の暮らしを豊かにする」と言えるでしょう。
当時はまだ巨大化が地元郊外スーパーでもテーマでしたが、少子高齢化が進み、人口減少で、特に団塊の世代で郊外にスプロール化した地域が高齢化すると、果たして郊外の広大なショッピング施設がもつのかという疑問がありました。
そこで、約7年前から検討を始め、
ということで「市場コンビニ」と称して、京都の錦市場にならいHDの本社が錦町なので「錦町いちば」という名称までつけて検討していました。
内部的には色々ありましたが、アンテナショップとしてパークス東山店、パークス伊福店、パークス富田店(倉敷)、森のマルシェ桑田町店を開発し、今回パークス福成店の新規開店に繋がったわけです。
100周年を契機に最も古い店舗で、見替えの悪い伊福店の改装の前に、その店をジッと観察していると、決して綺麗とは言えない店なのに老若男女のお客様で結構賑わっているのです。お客様の心を掴んでいたのはレジのスタッフでした。「お婆ちゃん、もうこの前かったお米無くなっていない?買っといたらいいよ!」などお客様を知り尽くして声かけしているのです。
若者は弁当を買いに来ていましたが、コンビニより安く、スーパーのお弁当は防腐剤がほとんど入っていないので安全だということを知っていたのです。だから古く、汚い店でも採算が取れていたのです。綺麗汚いより、如何にお客様の心を掴むか、コンビニより安い、安全安心な売り方がキーポイントと分かりました。
福成店では更に進化して、アメリカのグルメスーパーやオーガニックスーパーの良いところも取り入れて、最先端の地域密着スーパーを目指します。
これからの両備ストアの店舗のカテゴリーは、
の3つに整理できます。今後はパークスや森のマルシェの出店を加速します。
今回の店づくりの特徴は、
など、「あれ、この店スーパー?」と思うように、百貨店のデパ地下並みの楽しさとサービスを充実していきます。
挨拶もやまびこ作戦で元気で活気のある店づくりを目指しますので、是非ごひいきにお願いします。