Message代表メッセージ

2008.10.18

たま電車デザイン発表会あいさつ

和歌山電鐵 社長 
小嶋 光信

一昨年4月の開業以来、和歌山市、紀の川市、両市民の皆様はじめ、国、和歌山県あげてのご支援、ご声援をいただいて、お陰様でこの貴志川線の再生も予定以上の成果で順調に進んでおります。今日は和歌山市・大橋市長様、紀の川市・中村市長様、和歌山県からは柏原地域振興局長様にご出席いただき、心から感謝申しあげます。

再生にあたって顧客創造のための諸々の催しに、特に「貴志川線の未来をつくる会」の皆様はじめ、市民団体の皆様の物心両面の献身的ご協力に感謝申し上げます。

開業以来、『いちご電車』に続いて、「あっと驚くプロジェクト」第一弾となる『おもちゃ電車』の投入、そして「貴志川線の未来をつくる会」の皆様はじめ、市民団体等のサポーターのみなさんのご協力による年間約50件にもおよぶイベント開催で、安全性のうえに快適性、話題性を加えて頑張ってまいりました。

その上に、スーパー駅長たまちゃんの登場です。開業のその日に、たまちゃんの住まいが公道に設置されていたために、立ち退きを命令されて、たまちゃんの母親がわりの小山商店の小山のお母さんが、私がセレモニーから帰る後ろを追いかけて来られて、「社長さん、たまちゃんを駅に置かせてください」という一声がきっかけでした。「素晴らしい三毛猫です」の言葉につられてたまちゃんを見に行きました。本当に不思議なことですが、たまちゃんと眼があった瞬間、この子は駅長だと閃きました。もっとも、たまちゃんが「私、駅長やりますから駅においてください」と目で訴えていたのです。その時は、まさかたまちゃんが駅長帽子をかぶって、一日駅務の客招きをしてくれるとは夢にも思いませんでした。小山のお母さんは「たまちゃんの恩返しです」と言って下さいましたが、まさに福招き、客招きのスーパーキャットです。

働く猫の代表としてフランス映画に出演したことが世界中に報道されるなど、関西大学の宮本教授はたまちゃんの経済効果を11億円と言って下さって、大変光栄です。経済効果の大半は観光客の入り込み効果で、全国津々浦々からたまちゃんの勇姿を見ようと来ていただいたという結果に、和歌山県の観光振興にも寄与できたと喜んでいます。

最近は私も主役の座をたまちゃんに奪われて、世界でも社長が社員のお付きをしている会社は珍しいと思います。

今日はこのスーパー駅長たまの活躍を記念して、スーパー駅長たまちゃん電車(略称:たま電車、超略称:たまでん)のデザインを発表したいと思います。デザインは、両備グループデザイン顧問でお馴染みの、今もっとも旬なデザイナーである水戸岡さんによるものです。
もちろん、今日発表のデザインはほぼ完成に近いプロトタイプで、発表後も色々面白いアイデアを取り入れて、来年春休み前に登場の予定です。ご期待ください!

並行してたま電車のサポーターを募集しますので、奮ってご参加をお願いします。1口1,000円で、10口以上のご寄付には、たま電車の車内にお名前を記載させていただきます。またご利用者の皆様には世界初の電車内プリクラによるスーパー駅長たまちゃんとのツーショット写真でご恩に報いたいと思います。

今日は鉄道の日を記念して、賑やかにお祭りを行いますので、お楽しみください。
本日はどうもありがとうございました。

ドーンデザイン研究所:水戸岡鋭治デザイン顧問
貴志川線「たま電車」 企画/デザイン・コンセプト


和歌山電鐵

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