岡山電気軌道 社長
小嶋光信

昨年6月、目の前を急な乗用車の飛び込みで、全治1年の重傷を負った路面電車「MOMO1(モモ・ワン)」(2011年同型MOMO2が誕生)が、元気に修理を終えて退院してきました。長い闘病生活でしたが、元気に復活してきたので、皆で明るく退院祝いをしてあげようと、今日のセレモニーの企画になりました。本当に多くのMOMOファンにお集まりいただいて、MOMO1も感激していると思います。

岡山は車社会で、普通、常識として「電車は急に止まれない」と免許の取得の際に教えられているはずですが、電車を車と同じように勘違いして、目の前を右折する車が多くて、いつも注意を喚起しているものの、なかなかマイカーの自己中心主義は直りません。

昨年の飛び込みも、私も現地に行って再確認しましたが、とても右折するような状況で無い中を、MOMO1の前に右折で飛び込んできた状況が読み取れました。直ぐ近くにオフィスがあるので、急いだのと、普段からそんな急な右折が癖になっていたのか、全くのもらい事故と判明しました。

もしこれがMOMOでない旧来の路面電車なら、飛び込んだ方は車の大破だけでなく、命にかかわるような大ケガをされたでしょう。不幸中の幸いとはこのことで、MOMOはブレーキ性能がはるかによく、また車体も衝撃を吸収するようになっていましたから、電車と電柱に車が挟まれたあと、電車がちょっとレールから交わしたことで、運転していた方はケガ一つしなくて済んだのです。身をもって運転していた飛び込みの方を守ったと言っても過言ではないでしょう。九死に一生で、自ら飛び込んだと認めていますが、あってはならない危険な事故でした。
MOMO1は文句ひとつ言わず、こうやって相手を守ったことも今まで一言も言わず、ひっそり入院して、元気に退院してきました。

今日は、旧東武日光線で走っていて、最近まで岡山市を走っていた3010号が、生まれ故郷の日光に帰るということで実施されたフォトコンテストの表彰式も行ない、このセレモニーの30分前に終わりました。その受賞者の小学生と、二つも受賞したご家族の小学生の二人の男の子に、わかやま応援館・館長代理のSUNたま×2も参加して、私とで、テープカットをしてお祝いし、MOMO1は子どもたちの運転体験を皮切りに、元気に仕事を始めました。明日6月9日から通常運転に入りますので、街で見かけたら是非、「元気で頑張れ!」と声をかけてやってください。

momo1

2013.06.08
岡山電気軌道

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